本記事では「モンスターハンター:ワールド」の武器種『狩猟笛』の入門講座をお届けします。
狩猟笛はとても面白い武器ですが、残念ながらその独特さゆえに「何となく難しそう」と敬遠されがちな武器でもあります。しかし本作では各種システムが改善され、とても使いやすい武器種へと進化しました。
今回は初心者の方や興味はあるけど中々手を出せない方のために、基本的な仕様や使い方をまとめましたので参考にしてみてください。
■目次
その他の武器講座
狩猟笛の特徴
狩猟笛とは『好きなタイミングで好きなスキルを発動できる武器種』であると言えます。そんなオンリーワンの特徴を持つ狩猟笛の長所と短所を見ていきましょう。
狩猟笛の長所
まずは長所から確認していきます。
スキルの自由度と味方強化が可能
狩猟笛は音符をためて「旋律」を演奏することで自身やパーティー全体を強化できる武器種です。
この「旋律」はスキルと同じような効果なので、実質的には他武器種よりも多くのスキルを装備して戦うことができる武器とも言えます。
例えば咆哮が厄介なモンスターに対して『咆哮を無効化する旋律(耳栓スキルLv5と同じ効果)』を持つ狩猟笛を持って行けば、そのぶんスキル構成に余裕が生まれ、火力スキルや生存スキルをより多く積むことができるわけです。
このスキル自由度の高さは狩猟笛最大の魅力と言えるでしょう。
リーチと攻撃範囲が広い
狩猟笛の攻撃はどれもリーチが長く攻撃範囲にも優れています。
回避一回分程度の前方や真上、さらには真後ろにも攻撃できるものまで数は少ないながらも使い勝手の良い攻撃が揃っており、使いこなせば自分の周囲ほぼすべてが攻撃範囲といえるのも魅力の一つです。
スタンや疲労が狙える
狩猟笛は打撃武器のため、モンスターの頭部に攻撃することで疲労やスタンを取ることが可能です。
頭部はほとんどのモンスターが弱点のため、弱点を攻撃しつつスタンも取れる一石二鳥の戦法も狩猟笛の魅力です。
狩猟笛の短所
続いて短所も見ていきましょう。
通常攻撃の火力が低め
火力は他武器と比較しても低めに抑えられているため、後述する『自己強化』や『演奏攻撃』を使わなければ火力は伸び悩んでしまいます。
攻撃速度が遅め
大きな見た目の武器にふさわしく攻撃モーションは遅めです。
そのため、何も考えずに攻め込んでしまうと「こちらの攻撃が当たる前に反撃される」という事態が頻発してしまいまともに攻撃することができません。無茶な攻めをせず隙を見極めて攻撃することが大切な武器と言えるでしょう。
音符と旋律、演奏について
狩猟笛の特徴である演奏についてできるだけ簡単にまとめてみました。操作方法については詳しく後述しますので、まずはなんとなく把握できれば十分です。
音符
武器ごとに3色の音符が設定されており、それぞれ
△ :『♩』
〇 :『♪』
△+〇:『♫』
と出し方が決まっています。
決まった順序で音符を並べることで旋律ができあがるため、次にどの音符を出すか考えながら攻撃することが大切です。
旋律
特定の順番で2~4個の音符を並べると様々な効果を持つ旋律が完成します。完成した旋律は新しい順に3つまでストック可能です。
旋律には様々な効果があり、状況やモンスターによって有効な旋律を揃えてストックしていくのが基本となります。
今作では抜刀状態の画面右上に旋律表が表示されるため、旋律を暗記する必要はありません。戦闘中にわからなくなったら、旋律表を見ながら落ち着いて揃えていきましょう。
演奏
揃った旋律で演奏します。「R2」を押すことで武器を振り回しながら演奏し、演奏完了時に旋律の効果が発動されます。
演奏動作は大きく二種類あり、
・音符が2つの旋律(=自己強化旋律)は動作が短い
・音色が3つ以上の旋律(=その他全て)は動作が少し長い
という特徴があります。
同じ旋律をもう一度吹くか、旋律効果の発動直後にもう一度R2を入力する『追加演奏』に派生することで、旋律の効果がより強化されるとともに旋律の効果時間が延長されます。
旋律の効果は一定時間で切れてしまうため、こまめに演奏し直して旋律効果を維持しましょう。
旋律を2つ以上ストックしている場合は、新しい順にR2、△+R2、○+R2で任意の旋律を演奏可能です。
慣れてきたらその時欲しい効果をもった旋律を吹くようにしましょう。
演奏を中断または追加演奏に派生しない限り「選択した旋律→新しいほうの旋律→残りの旋律」の順にストックしてある旋律が自動で演奏されていきます。また、好きなタイミングでR2の追加演奏に派生することで、それまでに演奏した旋律を一度に重ね掛けが可能です。
例1:
上段と中段の旋律を発動し重ね掛けしたい
1.△で上段を演奏、続いて中段が自動で演奏される
2.中段の旋律効果が発動したらR2を押して追加演奏へ派生
3.二つの旋律がまとめて重ね掛けされる
例2:
上段と下段の旋律を発動し重ね掛けしたい
1.○+R2で下段を演奏、続いて上段が自動で演奏される
2.上段の旋律効果が発動したらR2を押して追加演奏へ派生
3.二つの旋律がまとめて重ね掛けされる
※選択した旋律の次は新しい順に演奏される仕様のため、中段と下段だけを演奏するという操作はできない点には注意してください。
演奏時に振り回す武器には攻撃判定があり、この『演奏攻撃』が狩猟笛の主力攻撃となります(詳しくは後述)。
旋律効果の一例
狩猟笛の旋律効果を一部紹介致します。
自己強化※最重要
自身の移動速度が上昇する。重ね掛けで攻撃が弾かれなくなり、攻撃力も上昇する。
狩猟笛はこの旋律を演奏する前提でバランスが調整されていますので、どの狩猟笛を使う際も戦闘中は効果を切らさないよう注意しましょう。クエストが始まったらとりあえず吹いておくのも有効です。
攻撃力アップ
自身とパーティーメンバーの攻撃力がアップする。重ね掛けでさらに攻撃力がアップする。
防御力アップ
自身とパーティーメンバーの防御力がアップする。重ね掛けでさらに防御力がアップする。
聴覚保護【小】、聴覚保護【大】
【小】はスキルの耳栓Lv3と同じ効果。【大】は耳栓Lv5と同じ効果。
風圧無効、風圧完全無効
風圧無効はスキルの風圧耐性Lv5と同じ効果。風圧完全無効は同名スキルと同じ効果。
のけぞり無効
スキルの怯み軽減Lv3と風圧耐性Lv5を合わせた効果。
狩猟笛の使い方
狩猟笛の戦い方の基本は『通常攻撃で旋律を揃えつつ、チャンス時に威力の高い演奏攻撃でダメージを稼ぐ』というものです。
旋律は戦闘中の使いたい場面で使えるようにストックしながら戦うのが理想ですが、慣れるまでは中々上手くいかないかもしれません。旋律に意識が行き過ぎて攻撃が当たらなかったり被弾ばかりしていては本末転倒なので、無理せず徐々に慣れていきましょう。
基本的な操作方法
それでは攻撃方法などの操作を紹介していきます。
※覚えきれない場合は無理をせず、下にある「戦い方のポイント」に目を通してみてください。
通常攻撃1:△系(♩)
△ :左側を薙ぎ払う『左ぶん回し』
↑+△:前方へ振り下ろす『前方攻撃』
左ぶん回しは若干隙が大きく威力も低めなので、△系の攻撃では前方攻撃がオススメです。
通常攻撃2:○系(♪)
〇 :右下から左上へ振り上げる『右ぶん回し』
↑+〇:右下から左上へ2回振り回す『連音攻撃』
右ぶん回しは攻撃速度が早めで威力が低く、連音攻撃は攻撃動作が長いかわりに合計威力が高くなっています。基本的に連音攻撃のほうが高性能なため、〇系の攻撃では連音攻撃がオススメです。
※連音攻撃について
連音攻撃は〇系(♪)の攻撃ですが、2回目の振り回しに合わせて好きな通常攻撃ボタンを押すことで、そのボタンに対応した音符をすぐに並べることが可能です。
・↑+〇→△ :『♪+♩』
・↑+〇→△+〇:『♪+♫』
・↑+〇→〇 :『♪+♪』
のように素早く2つの音符をそろえられるため、慣れてきたら活用してみましょう。
通常攻撃3:△+○系(♫)
△+〇 :前方から武器を振り上げ、少し下がりながら後方に叩きつける『後方攻撃』
↑+△+〇:力を込めて前方に叩きつける『叩きつけ』
「叩きつけ」は動作が長いものの、通常攻撃の中で最も威力が高くなっています。大きめの隙には積極的に叩きつけましょう。
後方攻撃は攻撃範囲が独特ですが、
・前方部分を当てつつ後ずさって離脱する
・振り上げ部分を使って高所に攻撃する
・モンスターに背を向けたまま攻撃する
など様々な使い方ができます。慣れてきたら活用してみましょう。
柄攻撃(音符自由枠)
通常攻撃のあとに「↓+任意の攻撃ボタン」:柄攻撃
威力は低いですが非常に隙が少なく、押したボタンに対応した音符を出すことができるので使いこなせば旋律を揃えるための時間を一気に短縮することが可能です。
ジャンプ攻撃(音符自由枠)
抜刀状態の回転回避で段差を飛び降りる際に出すことができる攻撃です。
△、○、△+○のいずれも同じ『ジャンプ叩きつけ』になり、押したボタンに対応した音符をためることが可能になっています。
演奏攻撃:旋律が揃っている状態でR2
追加演奏攻撃:演奏後にもう一度R2
・旋律が揃っている状態でR2:『演奏攻撃』
・演奏後にもう一度R2:『追加演奏攻撃』
旋律が揃っている状態で演奏すると発生する狩猟笛の必殺技。振り回した武器と、演奏による『音波攻撃』の高威力多段ヒット攻撃で威力、スタン値ともに高く、狩猟笛の主力攻撃です。
特に追加演奏攻撃は非常に高威力ですが、演奏攻撃のあとにしか出せないかつ動作が長いなど使いどころが少し難しくなっています。普段は演奏攻撃を使い、追加演奏攻撃はスタンやダウンなどに大きな隙に使っていきましょう。
通常攻撃から連携しての演奏攻撃や追加演奏攻撃は、左スティックを同時に入力することで
・演奏攻撃 :スティック方向へ移動する。
・追加演奏攻撃:スティック方向へ移動する。ヒット数が増える。
と動作が変化します。
詳しくは複雑になってしまうので、まずは上記2点と
『スティックを入れながらの追加演奏は威力が上がるかわりに隙が増える』
とだけ覚えておいてください。詳しくは別の記事を後日書きたいと思います。
※旋律が揃っていない状態では、演奏モーションは出ますが演奏攻撃にはなりません。
非常に火力が低く隙も大きいので、R2を押すのは旋律がそろっている時だけにしましょう。
先述の通り、旋律を2つ以上ストックしている場合は入力の仕方によって任意の旋律を演奏可能です。
3つの旋律に対応するコマンドは以下の通りです。
・R2 :上段の旋律
・△+R2:中段の旋律
・〇+R2 :下段の旋律
初めはR2演奏だけでも問題ありませんが、狙った旋律で演奏攻撃をすることで「大ダメージを与えながら欲しい旋律を発動させる」という一歩進んだ立ち回りが可能になるので、慣れてきたら練習してみましょう。
演奏攻撃に関する仕様は重要な部分ですが、複雑なため全て覚えきるのはなかなか大変です。ひとまずは以下のポイントを意識しているだけで大丈夫ですので、こちらを参考にしてみてください。
・演奏攻撃は旋律をそろえた状態でしか出せない
・普段は演奏攻撃、大きな隙には追加演奏攻撃まで繋げる
・スティックを入れながら演奏、追加演奏すると移動攻撃になり、ダメージは上がるが隙が増える
後日深掘りした記事を書いてリンクを張っておきます。
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戦い方のポイント
操作と立ち回りを含め「とりあえずこれだけ覚えていれば大丈夫」というポイントを簡単にまとめてみました。
・狩猟笛の基本は一撃離脱
・♩=△ ♪=〇 ♫=△+〇 演奏(演奏攻撃)=R2
・クエスト開始時に『自己強化旋律(♩♩=△→△)』を揃え演奏(R2)し、さらに重ね掛け(旋律効果発動時にもう一度R2)する※戦闘前に使いたい旋律があれば、それも一緒に演奏してしまう
・戦闘中は揃えたい旋律に合わせた順番で通常攻撃をし、旋律をストックする
・ダウンなどのチャンスにR2で演奏攻撃
初心者の方は以上の5点をまずは心がけてみてください。
チャンス時のおすすめコンボ
ダウンやスタンなどのチャンス時に活用できるおすすめコンボの紹介です。
前方攻撃 → 演奏攻撃 → 追加演奏攻撃
「↑+△」→「R2」→「R2」
前方攻撃からその場演奏につなげるチャンス時の基本コンボです。その場で攻撃するため使いやすく、動作も比較的短いのでまずはここから練習してみましょう。さらに隙がある場合は追加演奏攻撃までつなげてダメージアップを狙います。
前方 → 前方演奏 → 前方追加演奏
「↑+△」→ 「↑+R2」 → 「↑+R2」
基本コンボから少し火力を上げたバランス型コンボです。こちらも隙が少なめで動作も素直なため使い勝手が良く、迷ったらとりあえずコレ!という使い方ができる安定のコンボです。
スタンプ → 前方演奏 → 追加後方演奏
「↑+△」+〇→「↑+R2」→「↓+R2」
最高火力を追求したコンボです。通常攻撃、演奏攻撃、追加演奏攻撃それぞれの最大火力技を並べることで非常に高いダメージを出すことができます。
しかし火力と引き換えに動作がとても長く、さらに追加後方演奏は攻撃範囲が非常に独特なため、しっかりフルヒットさせるのがとても難しいロマンコンボです。フルヒットしない場合は他のコンボより火力が落ちてしまうので、実戦で使いたい場合はトレーニングルームでの練習やモンスターごとの当て方などの知識が必要になってきます。
一応のコツとしてはハンターが当てたい部位の左側に来るようにすれば多少当たりやすくなるので、興味のある方は練習してみてください。
スキル・装備の考え方
狩猟笛は旋律効果でスキルを補うことが可能なためスキル構成の自由度が非常に高くなっており、テンプレと呼ばれるような装備構成はありません。
一般的に必要とされるスキルは旋律の効果時間を延長する『笛吹き名人』だけです。
そのため戦うモンスターやソロ、マルチの違いに合わせて、旋律効果と装備スキルを組み合わせて考えることが大切になります。
例:対クシャで龍風圧と咆哮への対策が欲しい場合
→『風圧完全無効』の旋律を吹ける武器を使い、装備で『耳栓Lv5』を発動させる。
火力特化したいが防御力も欲しい場合
→『攻撃力アップ』と『防御力アップ』の旋律を吹ける武器を使い、装備は火力スキルを可能な限り発動させる。
などなど、状況やスタイルに合わせて自分なりに工夫してみましょう。
まとめ
狩猟笛は独特な要素は多いものの、基本の考え方は以下の通りです。
・旋律をためてチャンス時は演奏攻撃で火力を稼ぐ
・自己強化を常に継続させる
・戦闘中に狙った演奏効果を発動できるように慣れる
・装備は演奏効果と組み合わせて考える
どうしても慣れが必要な部分が多いので、あまり深く考えすぎず気軽に振り回して演奏してみてください。この記事を一度読んで頂いた後なら、使っているうちにだんだん上達することが出来ると思います。それでは~('ω')ノ